毎日、家事や育児、仕事に奮闘している皆さん。 お子さんの健康はもちろん、自分のこともつい後回しにしてしまいがちではありませんか? 今回は、そんな頑張るママたちに向けて、心と体の健康をサポートする「お砂糖との付き合い方」についてご紹介します。
▼崎下奈央先生のご紹介

講師の崎下奈央さんは、保育園での勤務経験もある経験豊富な管理栄養士です。 現在は、豊橋市で低糖質・高タンパク質のカフェを経営しながら、オーソモレキュラー栄養療法カウンセラーとして食を通じた健康サポートを幅広く行っています。
理念は「皆様の健康の架け橋になります!」です。
※オーソモレキュラー栄養療法についてはこちら
疲れた時にこそ見直したい、体の「土台」
私たちの体は、エネルギー源となる「炭水化物」、体の構成要素である「タンパク質」、そして細胞膜の材料となる「脂質」という、3つの大切な栄養素で動いています。これらの栄養素がうまく働くためには、潤滑油のような役割を果たす「ビタミン」と「ミネラル」が欠かせません。
特に、3大栄養素をエネルギーに変えるためには、ビタミンB群が非常に重要です。 ビタミンB群は、糖質の代謝を助けるビタミンB1 、脂質の代謝を助けるビタミンB2 、タンパク質の代謝を助けるビタミンB6など、それぞれ違う役割を持っています。
どれか一つでも足りないと、チームワークが崩れてしまい、疲れやすくなったり、口内炎や肌荒れ、さらにはイライラや不安といった心の不調につながることもあるのです。
ビタミンB群が不足してしまう原因
・食品の変化:加工された食品や、長持ちさせるための食品は、ビタミンB群が減っ
てしまいがちです。
・消費量の増加:精製された白い食べ物(白米や白いパンなど)を多く摂ったり、
ストレスや飲酒、妊娠・授乳期には消費量が増加します。
・抗生物質の長期服用:腸内細菌はビタミンB群を作り出してくれますが、抗生物質
は腸内細菌も一緒に減らしてしまうため、注意が必要です。
血糖値スパイクの悪影響と「イライラ」の理由
甘いお菓子やジュースを摂った後に、急に眠くなったり、集中力が切れたりイライラ、したりすることはありませんか? それは「血糖値スパイク」という現象かもしれません。
これは、糖質の多い食べ物を摂ることで血糖値がどんどん上がり、その反動でインスリンが大量に分泌され、血糖値が急降下してしまうことです。この急降下によって低血糖状態になると、体は「戦闘態勢」に入り、アドレナリンやノルアドレナリンといってストレスホルモンが分泌されます。これが、イライラや情緒不安定につながってしまうのです。
心も体も穏やかに過ごすためにも、この血糖値スパイクを意識することが大切です。食事の際には、まず野菜や肉を先に食べる「ベジファースト」「ミートファースト」を意識したり、おやつを選ぶ際に低糖質のスイーツを選ぶのも効果的です。
おやつは「お菓子」ではなく「補食」
おやつは、単なる楽しみだけでなく、不足しがちな栄養を補う「補食」としての役割も持っています。 お子様の健やかな成長のためには、「タンパク質」や「カルシウム、鉄」などのミネラル、そして「ビタミンB群、ビタミンC 、良質な油脂」が欠かせません。
そこで、おやつを選ぶ際には、これらの栄養素を補えるものを選んでみてはいかがでしょうか。
おすすめの健康おやつ
・ミニおにぎり:エネルギー補給に最適です。
・チーズやヨーグルト:骨や歯を作るカルシウムを補えます。
・ミックスナッツ:脳の発達に良いとされる良質な油脂が摂れます。
・味付け小魚や魚肉ソーセージ:手軽にカルシウムとタンパク質を補給できます。
・果物やスルメ:ビタミンやミネラル、タンパク質など、様々な栄養素を補うこと
ができます。
・麩菓子:昔ながらのお菓子で、タンパク源になります。
今日から少しずつ、お砂糖との上手な付き合い方を意識してみませんか。ご自身やご家族の笑顔と、穏やかな毎日をするサポートする第一歩になりますように。
勉強会の際の動画はこちらからご覧いただけます。
また、「ジョコサポ」ホームページ内には、崎下奈央さんの紹介ページ もあります。
ぜひチェックしてみてください。